独立行政法人日本学術振興会(JSPS)科学研究費助成事業の基盤研究(B)
 「非行少年・犯罪者に対する就労支援システムの展開可能性に関する考察」 活動報告

 
  (1)「ソーシャルファームジャパンサミットinびわこ」参加
   この度科研費研究の一環として、研究代表者の石川正興教授ほか8名が「ソーシャルファームジャパンサミットinびわこ」に参加しました。
   概要は、以下のとおりです。
   1.日時:2015年6月27日(土)・28日(日)

   2.会場:2015年6月27日(土)琵琶湖ホテル 6月28日(日)ピアザ淡海

   3.テーマ
    「就労困難者支援の仕組みをデザインする」

   4.概要
    @ジャン・ギィ・ヘンケル氏(NPO法人ジャルダン・ド・コカーニュ創設者)による記念講演
     「ジャルダン・ド・コカーニュが取り組む未来への挑戦〜ビオ野菜がつなぐ幸せの連鎖」 
    A寺島彰氏(浦和大学総合福祉学部教授)・宮島望氏(農事組合法人共働学舎新得農場代表)・炭谷茂氏(社会福祉法人恩賜財団
     済生会会長)による対談「ヨーロッパの実例から日本のソーシャルファームを考える」 
    B濱田健司氏(JA共済総合研究所主任研究員))による講演
     「日本における農福連携と6次化成功の実例報告」
    C瀬古隆氏(滋賀県健康医療福祉部次長)・幸島聡氏(大阪保護観察所長)・荷宮将義氏(第3回糸賀一雄未来賞受賞者)・濱田健司氏・
     高橋信二氏(滋賀中小企業家同友会政策委員長)によるシンポジウム
     「ソーシャルファーム実践報告〜先行事例から未来のソーシャルファームへ」
     が行われたほか、ソーシャルファームの実践例が紹介された。

  (2)科研費就労支援研究会(第1回)開催記録
   1.日時:2015年8月5日(水)13:00-18:00

   2.会場:早稲田大学早稲田キャンパス9号館304号教室

   3.報告者・報告タイトル
    「我が国における農・工・福祉連携の取組みの現状と今後の展開可能性」           
     濱田健司氏(JA共済総合研究所主任研究員)
    「海外におけるソーシャルファームの取組みの現状と課題」
     寺島彰氏(浦和大学総合福祉学部教授)

   4.報告概要
    第一報告では濱田氏から、我が国における農業と障害者就労の現状について説明が行われたのち、実際の農福連携の取組みの紹介と
    今後の展望について報告が行われた。
    第二報告では寺島氏から、ソーシャルファームの歴史・形態の説明が行われたのち、実態調査を行ったイギリス・ドイツのソーシャル
    ファームについて紹介があった。
    各報告の後に、参加者との間で質疑応答が行われた。
 
  (3)北海道関係機関・施設調査
   この度科研費就労支援研究の一環として、以下のメンバーにより、(A)〜(G)の機関・団体の参観ならびに意見交換会を実施しました。
   その成果については後日何らかの形で公表する予定ですので、今回はその概要のみ掲載します。

   【調査メンバー】
    石川 正興(WIPSS所長)下記の(A)〜(G)の全てに参加
    小西 暁和(WIPSS研究所員)下記の(A)・(B)・(C)・(D)に参加
    生島 浩(WIPSS招聘研究員)下記の(A)・(B)・(D)に参加
    辰野 文理(同上)下記の(A)・(B)・(D)に参加
    吉開 多一(同上)下記の(A)〜(G)の全てに参加
    小松 一枝(同上)下記の(G)に参加
    鷲野 薫(同上)下記の(A)・(B)・(C)・(D)に参加
    藤江 道子(青葉女子学園篤志面接委員)下記の(A)・(B)に参加
    宍倉 悠太(WIPSS事務局員)下記の(A)〜(G)の全てに参加
    石田 咲子(同上)下記の(A)〜(G)の全てに参加

    (A)共働学舎新得農場参観・聞き取り調査
     日時:2015年9月8日(火)13:00−16:00
     応対者:宮嶋 望氏(代表)
     調査事項:共働学舎の設立経緯と運営の仕組み、矯正施設出所者等に対する就労支援の現状
    <共働学舎にて>
     title

    (B)NPO法人コミュニティシンクタンク『あうるず』(ソーシャルファームジャパン事務局)聞き取り調査
     日時:2015年9月8日(火)17:00−20:00
     応対者:菊池 貞雄氏(専務理事)
     調査事項:『あうるず』の組織と活動内容、ソーシャルファームジャパンサミットの今後の展開

    (C)株式会社北洋建設(日本財団「職親プロジェクト」参加企業)聞き取り調査
     日時:2015年9月9日(水)9:30−11:30
     応対者:小澤 輝真氏(代表取締役)
     調査事項:北洋建設における矯正施設出所者等の就労支援の現状と課題、今後の展望
    <北洋建設にて>
      title

    (D)NPO法人札幌就労支援事業者機構・札幌更生保護就労支援事業所聞き取り調査
     日時:2015年9月9日(水)13:00−15:30
     応対者:荒木 孝則氏(札幌更生保護就労支援事業所長)
          石橋 たつ子氏(株式会社石橋産業代表取締役、協力雇用主)
     調査事項:札幌更生保護就労支援事業所による矯正施設出所者等の就労支援、および協力雇用主石橋産業による就労支援の現状と
          課題
    <札幌更生保護就労支援事業所にて>
      title

    (E)札幌地方検察庁聞き取り調査
     日時:2015年9月10日(木)10:00−12:00
     応対者:河原ア 秀公氏(総務部長検事)
          木下 英春氏(検事)
          糸矢 修氏(次席捜査官)
     調査事項:札幌地方検察庁による社会福祉士(札幌地域生活定着支援センター職員)との連携による「入口」支援の現状と課題、
           更生緊急保護事前調整モデルの現状と課題

    (F)札幌保護観察所聞き取り調査
     日時:2015年9月10日(木)14:00−16:00
     応対者:木村 敏章氏(統括保護観察官)
          石橋 大輔氏(保護観察官)
          寺地 淳氏(保護観察官:更生緊急保護・更生保護施設担当)
          佐々木 圭氏(保護観察官:就労支援・自立準備ホーム・特別調整担当)
          中村 聡氏(保護観察官:薬物処遇班、地区主任官)
     調査事項:札幌保護観察所における矯正施設出所者等に対する就労支援の現状と課題、更生緊急保護事前調整モデルの現状と課題
    <札幌保護観察所にて>
      title

    (G)沼田町就業支援センター参観・聞き取り調査
     日時:2015年9月11日(金)13:00−15:30
     応対者:小笠原 仁氏(統括保護観察官)
     調査事項:沼田町就業支援センターにおける少年院仮退院者・保護観察対象少年に対する就労支援の現状と課題
    <沼田町就業支援センターにて>
      title


  (4)科研費就労支援研究会(第2回)開催記録
   1.日時:2015年10月31日(土)14:00-19:00

   2.会場:早稲田大学早稲田キャンパス8号館3階大会議室

   3.報告者・報告タイトル
    「北洋建設による矯正施設出所者等の就労支援の現状と課題」
    小澤輝真氏(北洋建設株式会社(日本財団「職親プロジェクト」参加企業)代表取締役)

   4.報告概要
    小澤氏から、北洋建設株式会社における矯正施設出所者等の雇用開始の経緯、就労支援の現状と課題、および司法システムの
    「入口」段階における就労支援の展望について報告が行われた。
    報告後、@司法システムの「入口」段階における就労支援実施上の課題、A就労の前段階における教育的支援や心理的支援の必要
    性、B障害者雇用の可能性等について、参加者との間で質疑応答が行われた。

    <研究会風景>
    title

  (5)フランスジャルダン・ド・コカーニュ等参観・意見交換
   以下に掲げる科研費就労支援研究メンバーは、研究遂行の一環として、フランスのジャルダン・ド・コカーニュ等の参観ならびに
   意見交換会を実施しました。
   意見交換会の内容については、本研究終了後公刊する予定の単行本に収録しますので、今回はその概要のみ掲載します。
   【訪問メンバー】
    石川 正興(WIPSS所長)
    生島 浩(WIPSS招聘研究員)
    吉開 多一(同上)
    小畑 輝海(同上)
    鷲野 薫(同上)
    藤江 道子(同上)
    小長井 賀與(立教大学コミュニティ福祉学部教授)
    宍倉 悠太(WIPSS事務局員)
    石田 咲子(同上)
    南谷 桂子(ワインと文化社代表取締役(通訳))

  (A)ジャルダン・ド・コカーニュ・リモン参観、聞き取り調査
  日時:2016年3月24日(木)9:00−14:00
  応対者:ジャンギイ・ヘンケル氏(ジャルダン・ド・コカーニュ代表)
  調査事項:ジャルダンの設立経緯と運営の仕組み、矯正施設出所者等に対する就労支援の現状
  <ジャルダン・ド・コカーニュ・リモンにて>
title

  (B)ジャルダン・ド・コカーニュ・サンカンタン・イヴリーヌ参観、聞き取り調査
  日時:2016年3月24日(木)14:00−18:30
  応対者:フランツ・グーツ氏(ポワッシー刑務所長、元ポワッシー市SPIP所長)
       アラン・ジェラール氏(ジャルダン・ド・コカーニュ・サンカンタン・ イヴリーヌ代表)
       ジャンギイ・ヘンケル氏(ジャルダン・ド・コカーニュ代表)
  調査事項:ポワッシー刑務所における受刑者処遇の新たな取組み、ならびにジャルダン・ド・コカーニュ・サンカンタン・イヴリーヌにおける
        矯正施設出所者等に対する就労支援の現状
  <ジャルダン・ド・コカーニュ・サンカンタン・イヴリーヌにて>
title

  (C)パリ市営ティエリー・マルクスシェフ料理学校参観、聞き取り調査
  日時:2016年3月25日(金)9:30−12:00
  応対者:ベロニック氏(学校長)
       フィリップ氏(料理学校の展開プロジェクト担当者)
  調査事項:当料理学校における運営方針とその成果、とりわけ矯正施設出所者に対する対応
  <パリ市営ティエリー・マルクスシェフ料理学校にて>
title

  (D) 元フランス経済財政産業大臣クリスティアン・ソテー氏との意見交換(於:マンダリンオリエンタルホテル)
  日時:2016年3月25日(金)15:30−17:30
  応対者:クリスティアン・ソテー氏(フランスNPO法人「フランスアクティブ」 代表、元経済財政産業大臣)
  調査事項:フランスにおける「社会連帯経済」の概要、フランスアクティブによるソーシャルファームの雇用促進や社会的弱者の
        起業援助活動の現状
  <マンダリンオリエンタルホテルにてティエリー・マルクス氏、クリスティアン・ソテー氏と>
title

  (6)「早稲田大学特定課題研究会(第4回)」・「科研費就労支援研究会(第6回)」合同研究会開催記録
   1.日時:2016(平成28)年9月3日(土)14:00−17:00

   2.会場:早稲田大学早稲田キャンパス9号館5階第1会議室

   3.報告者・報告タイトル
   片岡 聡一(総社市長)
   「障害者の就労に向けた総社市の取組みについて」

   4.報告概要
   総社市は、「障がい者千人雇用計画」と名付けられた、非常にユニークな取組みを実施している。今回の研究会では、計画を発案された
  片岡市長をお呼びして、当該取組みを実施するに至った経緯、障害者の就労の場の創設、就労による生産物(農産物)の販売ルートの開拓
  など、その現状と課題に関して報告をしていただいた。
   報告後、市長と参加者との間で、障害者就労支援における行政の役割、就労を通じた障害者の自立のあり方、「税投入の逆進性」をキー
  ワード とした障害者雇用政策の展望などについて、活発な質疑応答が交わされたほか、研究会終了後の懇談会においても活発な議論が
  行われた。

  ※なお、「障がい者千人雇用計画」の実施背景に関して、片岡市長を取材した資料についてはこちらをご覧ください。
   
  <研究会風景>
     title

   (7)フィンランドにおける「社会的弱者に対する就労支援団体等」の参観・意見交換
    以下に掲げる科研費就労支援研究メンバーは、研究遂行の一環として2016年9月11日(日)から19日(月)にかけてフィンランドの
   ヘルシンキと タンペレを訪問し、「社会的弱者に対する就労支援団体等」の参観ならびに担当者との意見交換会を実施しました。
    意見交換会の内容については、本研究終了後公刊予定の単行本に収録しますので、今回はその概要のみ掲載します。
   【訪問メンバー】
    石川 正興(WIPSS所長)
    小長井 賀與(立教大学コミュニティ福祉学部教授)
    細野 ゆり(WIPSS招聘研究員)
    宍倉 悠太(同上)

    (A) ヘルシンキ・メトロポリタン・エリア・リユース・センター(ヘルシンキにある、社会的弱者に対して職業訓練と就労の場を提供する
    社会的企業)参観・意見交換
     日時:9月12日(月)13:00−18:00
     応対者:Janne Toivonen氏(人事・スーパーバイザー等担当)
          Minna Makinen氏(ジョブコーチ)
     調査事項:
     @センター設立の経緯および運営主体、出資元、スタッフ数
     Aリサイクル品の収集・修繕・販売の仕組み
     B失業者・障害者・刑務所出所者等に対する製品リサイクル、販売を通じたオンザジョブトレーニング、技能取得、およびジョブコーチの
      現状と課題
     <センターにおける製品のリサイクルおよび販売の様子>
     title title

    (B)ポシヴィレ有限会社(ヘルシンキにある、社会的弱者とりわけ合法的移民に対して伴走型就労支援を行う社会的企業)参観・
    意見交換
     日時:9月13日(火)13:00−17:00
     応対者:Sirpa Ekuland氏(代表)
          Jukka Lindberg氏(バテス財団開発管理担当)
     調査事項:
     @フィンランドの行政区分、社会保障システムの概要
     Aポシヴィレの運営主体、出資元、スタッフ数
     Bポシヴィレにおける移民・障害者等の社会的弱者に対する伴走型就労支援の現状

    (C)KRITS(ヘルシンキにある更生保護施設)参観・意見交換
     日時:9月14日(水)12:30−16:00
     応対者:Sanna Vayrynen氏(マネージャー)
          Jukka Hamalainen氏(住居支援担当)
     調査事項:
     @KRITSの運営財源、スタッフ数
     A刑務所出所者等に対する教育支援・社会貢献活動・住居支援・就労支援・修復的正義のプログラムの現状と課題
     <KRITSの様子>
     title title

    (D) Silta-Valmennusyhdistys ry(タンペレにある、社会的弱者に対して職業訓練を実施するNGO)参観・意見交換
     日時:9月15日(木)10:00−16:00
     応対者:Jari Rekola氏(スーパーバイザー)
          Maria Ranta氏(プロダクションマネージャー)
     調査事項:
     @Siltaにおける刑務所出所者等支援から社会的弱者支援への経緯
     A運営財源、スタッフ数
     B教育・ワークショップ・若者支援・リハビリテーション・展開中のプロジェクトの仕組み、および現状と課題
     <Silta-Valmennusyhdistys ryの様子>
     title title

    (E) KRIS-Tampere(タンペレにある刑務所出所者の自助グループ)参観・意見交換
     日時:9月15日(木)17:00−18:00
     応対者:Jani Purhonen氏(代表)
     調査事項:
     @KRISにおける受刑者・刑務所出所者等支援の仕組み
     A今後の活動や啓発活動の展望

    (F) VILPPULAN VANKILA(タンペレにある開放刑務所)参観・意見交換
     日時:9月16日(金)10:00−12:30
     応対者:副所長・スーパーバイザー
     調査事項:
     @VILPPULAN VANKILAの歴史
     Aフィンランドにおける受刑者処遇の仕組み(収容期間・罪名・処遇内容・段階処遇制度等について)
     B受刑者の仮釈放および保護観察制度の概要
     <VILPPULAN VANKILAの外装および施設内での花卉販売の様子>
     title title

   (8)「ソーシャルファームジャパンサミットinつくば」参加
    この度科研費研究の一環として、研究代表者の石川正興教授ほか10名が「ソーシャルファームジャパンサミットinつくば」に
    参加しました。概要は以下のとおりです。

    1.日時:2016年10月8日(土)・9日(日)

    2.会場:つくば国際会議場

    3.テーマ
    「就労困難者の仕事づくりを経済の視点から考える」

    4.概要
    @炭谷 茂氏(社会福祉法人恩賜財団済生会理事長/ソーシャルファームジャパン理事長)による基調講演
     「我が国のソーシャルファームの在り方」
    A炭谷 茂氏・ジャン・ギィ・ヘンケル氏(ジャルダン・ド・コカーニュ創設者)・熊田 芳江氏(社会福祉法人こころん常務理事・施設長)
    ・宮嶋 望氏(農事組合法人共働学舎新得農場代表)によるシンポジウム
     「農業と福祉でどう経済を回していくのか〜日本とフランスの事例をもとに」
    B宮島 慎吾氏(武蔵野美術大学造形学部教授)による話題提供
     「デザインの力で製品を商品に変える」
    が行われたほか、厚生労働省社会援護局・農林水産省農村振興局・法務省保護局の各施策やソーシャルファームの実践例が
    紹介された。

   (9)フィンランドにおける矯正・保護関係機関の参観・意見交換
    科研費就労支援研究の遂行の一環として、以下に掲げる調査研究メンバーは、2017年3月9日(木)(小西研究所員・廣瀬教授・柑本
   教授のみ8日(水))から11日(土)にかけてフィンランドのヘルシンキ市、ヴァンター市等を訪問し、矯正・保護関係機関の参観ならびに
   担当者との意見交換会を実施しました。

     【訪問メンバー】
      石川 正興(WIPSS所長)
      小西 暁和(WIPSS研究所員)
      小長井 賀與(WIPSS招聘研究員)
      生島 浩(WIPSS招聘研究員)
      市原(堀内) 亜希(法務省保護局更生保護振興課社会復帰支援室)
      廣瀬 健二(立教大学大学院法務研究科特任教授)
      柑本 美和(東海大学専門職大学院実務法学研究科教授)

      (A)刑事制裁庁(RISE)中央行政局(ヘルシンキ市)参観・意見交換
       日時:3月8日(水)9:30−12:30
       応対者:Tiina Vogy-Airaksinen氏(刑事制裁庁上級専門官)
       調査事項:
       @フィンランドにおける刑事制裁の体系
       Aフィンランドにおける少年に対する刑事制裁の現状と課題

      (B)ヘルシンキ大学犯罪学・法政策研究所(ヘルシンキ市)参観・意見交換
       日時:3月8日(水)13:00−14:30
       応対者:Tapio Lappi-Seppala氏(ヘルシンキ大学犯罪学・法政策研究所長)
       調査事項:
       @フィンランドにおける少年に対する刑事制裁の理論的課題
       A他の北欧諸国と比較したフィンランドの少年に対する刑事制裁の特質
       ※以上(A)・(B)は小西研究所員・廣瀬教授・柑本教授のみ訪問

      (C)矯正保護研修所(RSKK)・ウーシマー県地区コミュニティ制裁事務所(ヴァンター市)参観・意見交換
       日時:3月9日(木)9:30−15:00
       応対者:Hanuu Kiehela氏(矯正保護研修所長)
            Matti Laine氏(矯正保護研修所主任講師)
            Henrik Linderborg氏(刑事制裁庁上級研究官)
            Marko Hernesmaa氏(ウーシマー県地区コミュニティ制裁事務所長)
            Heli Timmerbacka氏(ウーシマー県地区コミュニティ制裁事務所刑事制裁官)
            Anu Antila氏(ウーシマー県地区コミュニティ制裁事務所刑事制裁官)
       調査事項:
       @フィンランドにおける刑事制裁の歴史的展開
       Aフィンランドにおける刑事制裁の現状と課題
       B就労支援を中心としたコミュニティ制裁の運用の実際
       <矯正保護研修所での聞き取り・意見交換会の様子>
       title

       <ウーシマー県地区コミュニティ制裁事務所内の保護観察対象者との面談室の様子>
       title

      (D)リーヒマキ刑務所(男子・閉鎖刑務所)(リーヒマキ市)参観・意見交換
       日時:3月10日(金)9:30−12:30
       応対者:Mikko Metsola氏(リーヒマキ刑務所副所長)
            Karoliina Taruvuori氏(リーヒマキ刑務所副所長)
            Juuso Antikainen氏(リーヒマキ刑務所進路・学習指導担当官)
       調査事項:
       @フィンランドの閉鎖刑務所の運営における現状と課題
       A作業・就労支援を中心とした処遇の状況
       <リーヒマキ刑務所の全景>
       title

      (E)ヴァナヤ刑務所(女子・開放刑務所)(ハメーンリンナ市)参観・意見交換
       日時:3月10日(金)13:30−16:00
       応対者:Kaisa Tammi-Moilanen氏(ヴァナヤ刑務所長)
            Rosa Fagerlund氏(ヴァナヤ刑務所実習生)
       調査事項:
       @フィンランドの開放刑務所・女子刑務所の運営における現状と課題
       A作業・就労支援を中心とした処遇の状況
       <塀のないヴァナヤ刑務所の光景(生活棟)>
       title

       title

      (F)Matti Laine氏(矯正保護研修所主任講師)との意見交換会
       日時:3月11日(土)12:00−14:00
       応対者:Matti Laine氏
       調査事項:フィンランドの刑事制裁に関する本調査を通じた総括的な質疑応答(とりわけ就労支援との関連)

   (10)フランスにおけるジャルダン参観および刑事司法機関関係者との意見交換
    科研費就労支援研究の遂行の一環として、以下に掲げる調査研究メンバーは、2017年3月14日(火)にフランスのアヴィニョン市を訪問
   し、ジャルダンの参観ならびに刑事司法機関関係者との意見交換会を実施しました。

     【訪問メンバー】
      石川 正興(WIPSS所長)
      曾田 正和(WIPSS招聘研究員)
      小長井 賀與(WIPSS招聘研究員)
      宍倉 悠太(WIPSS招聘研究員)
      生島 浩(WIPSS招聘研究員)
      鷲野 薫(WIPSS招聘研究員)
      市原(堀内) 亜希(法務省保護局更生保護振興課社会復帰支援室)
      中村 邦子(社会福祉法人白鳩会(鹿児島花の木農場経営)常務理事)
      大久保 洋平(鹿児島花の木農場花の木ファーム支援員)
      高野 和子(合志市職員)
      南谷 桂子(株式会社ワインと文化社代表取締役)

      (A)スマイユ(アヴィニョン市)参観・意見交換
       日時:3月14日(火)9:00−11:30
       応対者:Alain Mialhe氏(スマイユ理事長)
            Josianne Leray氏(スマイユ施設長)
            Marion Reynier氏(スマイユ支援員)
            Jean-Guy Henckel氏(ジャルダン・ド・コカーニュ代表)
       調査事項:
       @スマイユにおける農業を通じた受刑者の就労支援の現状と課題
       Aスマイユの経営方法、生産野菜の販売方法
       <スマイユのビオ農法による畑>
       title

       <スマイユの重要な収入源である「近隣の定期購入者向けに用意された生産物」>
       title

      (B)ジャルダン・刑事司法機関関係者との意見交換会
       日時:3月14日(火)12:30−16:30
       応対者:Alain Mialhe氏
            Josianne Leray氏
            Marion Reynier氏
            Jean-Guy Henckel氏
            Marilyn Biet氏(エクスアンプロヴァンス、サルアンプロヴァンス保護観察所長)
            David Laureote氏(ヴォークリューズ県保護観察所長)
            Julie Ramillon氏(ヴォークリューズ県保護観察所副所長)
            Jonathan Monserat氏(NPOグレンドソレイユ代表)
            Carole Latreche氏(スマイユ支援員、レスペリド支援員)
       調査事項:
       @ジャルダンと保護観察所との連携の経緯および仕組
       Aジャルダンを通じた受刑者の就労支援の方法
       Bジャルダンの経営上の課題

     上記(9)の参加者のうち市原(堀内)氏・廣瀬教授・柑本教授、また(10)の参加者のうち市原(堀内)氏・大久保氏・高野氏は、
    本科研費・基盤研究(B)(課題番号15H03297)以外の費用によって参加された方達です。

     なお、上記(9)(10)の調査研究の詳細については、本研究終了後公刊予定の単行本に収録するつもりです。

   (11)デンマーク・スウェーデンにおける矯正・保護関係機関の聞き取り調査・意見交換
     共同研究Bの遂行の一環として、以下のメンバーは、2017年9月12日(火)から22日(金)までデンマーク・スウェーデンを訪問し、
    矯正・保護関係機関の担当者の方々に対して聞き取り調査を行うとともに、意見交換を実施しました。

    【訪問メンバー】
     石川 正興(WIPSS所長)
     小西 暁和(WIPSS研究所員)
     松澤 伸(同上)
     生島 浩(WIPSS招聘研究員)
     大橋 哲(法務省大臣官房審議官(矯正局担当))
     ※生島教授・大橋氏はスウェーデンのみ参加

   (1)デンマークにおける矯正・保護関係機関の聞き取り調査・意見交換

    (A)司法省刑事局(コペンハーゲン市)聞き取り調査・意見交換
     日時:9月13日(水)10:00−12:00
     応対者:Ketilbjom Hertz氏(刑事局チーフ・コンサルタント)
     調査事項:
     @デンマークにおける刑事司法システムの構造
     Aデンマークにおける刑事制裁の体系

    (B)司法省研究部(コペンハーゲン市)聞き取り調査・意見交換
     日時:9月13日(水)12:00−13:30
     応対者:Britta Kyvsgaard氏(研究部チーフ・コンサルタント)
          Malthe Oland Ribe氏(研究部研究官)
          Tanja Tambour Jorgensen氏(研究部研究官)
          Sofie Mulvad Reinhardt氏(研究部研究官)
          Tine Fuglsang氏(研究部研究官)
     調査事項:
     @近時のデンマークにおける犯罪の動向
     A研究部における研究活動の現状

    (C)司法省矯正保護局(コペンハーゲン市)聞き取り調査・意見交換
     日時:9月14日(木)9:30−13:00
     応対者:Morten Gudmand-Hoyer氏(矯正保護局チーフ・コンサルタント)
          Hannah Hagerup氏(矯正保護局社会的専門コンサルタント)
     調査事項:
     @デンマークにおける矯正・保護の仕組み及び現状と課題
     A矯正・保護における処遇プログラムの現状と課題
     B18歳未満の若年犯罪者に対する矯正・保護の特別な処遇の方法

     <司法省矯正保護局の建物>
     title

    (D)コペンハーゲン保護観察所(コペンハーゲン市)聞き取り調査・意見交換
     日時:9月15日(金)10:00−13:00
     応対者:Gorm Ostergaad Nielsen氏(コペンハーゲン保護観察所電子監視部長)
          Kristina Sterum氏(コペンハーゲン保護観察所保護観察部長)
     調査事項:
     @コペンハーゲン保護観察所における電子監視の運用の実際
     Aコペンハーゲン保護観察所の保護観察における処遇の状況

     <コペンハーゲン保護観察所が入居している建物>
     title
    (E)ハイ・ファイブ(コペンハーゲン市)聞き取り調査・意見交換
     日時:9月15日(金)15:00−17:30
     応対者:Ole Hessel氏(ハイ・ファイブ事務局長)
     調査事項:
     @ハイ・ファイブにおける就労支援の現状と課題
     A「犯罪を行った者」の就労支援のあり方

   (2)スウェーデンにおける矯正・保護関係機関の聞き取り調査・意見交換

    (A)スヴァットシュー刑務所(男子・半開放刑務所)(エーケレー市)聞き取り調査・意見交換
     日時:9月18日(月)9:00−14:00
     応対者:Emma Gustafsson Sjostedt氏(スヴァットシュー刑務所副所長)
     調査事項:
     @スウェーデンにおける矯正・保護の仕組み及び現状と課題
     Aスヴァットシュー刑務所における処遇の実際

     <スヴァットシュー刑務所近郊にて副所長を囲んで>
     title

    (B)矯正保護庁(ノルショーピング市)聞き取り調査・意見交換
     日時:9月19日(火)10:00−12:30
     応対者:Nils Oberg氏(矯正保護庁長官)
          Sarang Ahsani氏(矯正保護庁企画担当官)
     調査事項:
     @矯正保護庁の役割・責務
     A矯正保護庁における近時の取組み

    (C)ノルショーピング保護観察所(ノルショーピング市)聞き取り調査・意見交換
     日時:9月19日(火)13:00−16:00
     応対者:Jaana Salo氏(ノルショーピング保護観察所副所長)
          Maja Eriksson氏(ノルショーピング保護観察所保護観察官)
          Cecilia Larsson氏(ノルショーピング保護観察所処遇担当官・プログラム主任)
          Rikke Nielsen Hallman氏(矯正保護庁法律顧問)
          Johanna Eriksson氏(ノルショーピング保護観察所法務書記)
     調査事項:
     @ノルショーピング保護観察所の保護観察における処遇の状況
     Aノルショーピング保護観察所における電子監視の運用の実際

     <ノルショーピング保護観察所内の保護観察対象者との面談室の様子>
     title

    (D)フェンニンゲ刑務所(男子・閉鎖刑務所)(ミョルビー市)聞き取り調査・意見交換
     日時:9月20日(水)10:00−15:00
     応対者:Lars Widholm氏(フェンニンゲ刑務所長)
          David Lindell氏(フェンニンゲ刑務所処遇部長)
          Martin Peterson氏(フェンニンゲ刑務所矯正処遇官)
     調査事項:
     @フェンニンゲ刑務所における処遇の実際
     A矯正における処遇プログラムの現状と課題

     <フェンニンゲ刑務所内の宿泊面会室の様子>
     title

     title

   (12)シンポジウム「北欧における犯罪者処遇の現在―フィンランド・デンマーク・スウェーデン調査結果報告会―」
   1.日時:2017(平成29)年12月16日(土)15:00−18:00
   2.会場:早稲田大学早稲田キャンパス9号館5階第1会議室
   3.主催:早稲田大学社会安全政策研究所、同比較法研究所「北欧法制の研究会」
   4.報告者・シンポジスト:
   第1部 調査結果報告
    司会 松澤 伸 研究所員・比較法研究所「北欧法制の研究会」代表(早稲田大学法学学術院教授)
   (1)フィンランド(第一次)調査結果報告
      宍倉 悠太 招聘研究員(国士舘大学法学部専任講師)
   (2)フィンランド(第二次)・デンマーク・スウェーデン調査結果報告
      小西 暁和 研究所員(早稲田大学法学学術院教授)
   第2部 シンポジウム
    司会 松澤 伸 研究所員・比較法研究所「北欧法制の研究会」代表
     石川 正興 所長(早稲田大学法学学術院教授)
     大橋 哲 氏(法務省大臣官房審議官(矯正局担当))
     宍倉 悠太 招聘研究員
     小西 暁和 研究所員
   5.シンポジウム概要
   第1部では、宍倉研究員から、福祉・就労支援制度との関係を中心にフィンランドにおける犯罪者処遇について、小西研究員から、
  フィンランド・デンマーク・スウェーデンにおける矯正保護の現状について調査結果報告が行われた。
   第2部では、各シンポジストが調査結果について見解及び補足の説明を加えた後、参加者からの質疑に応答するとともに、
  少子高齢化を見据えた今後の日本のあり方として、北欧モデルの検討がなされた。

   <シンポジウム風景>
   title


   (13)(2017年度)共同研究B・共同研究Dの合同調査研究の実施
    2017年度の共同研究B(科研費・基盤研究(B)「非行少年・犯罪者に対する就労支援システムの展開可能性に関する考察」)・
   共同研究D(科研費・基盤研究(C)「重大非行事案防止のための多機関連携による非行少年等とその家庭への支援に関する研究」)の
   遂行の一環として、以下のメンバーは、2018年3月20日(火)から30日(金)までベルギー・オランダを訪問し、矯正・保護関係機関の
   担当者の方々に対して聞き取り調査を行うとともに、意見交換を実施しました。

   【訪問メンバー】
    石川 正興(WIPSS所長)
    小西 暁和(WIPSS研究所員)
    石田 咲子(同上)
    小長井 賀與(WIPSS招聘研究員)
    生島 浩(同上)
    吉開 多一(同上)
    佐藤 未央(法務省保護局観察課主任)
    佐藤 実沙(法務省保護局総務課職員)
    廣瀬 健二(立教大学大学院法務研究科特任教授)
    柑本 美和(東海大学法学部教授)
    ※石田研究所員・生島招聘研究員・吉開招聘研究員・柑本教授はオランダのみ参加
    ※また、生島招聘研究員・佐藤(未)氏・佐藤(実)氏・廣瀬教授・柑本教授は、本共同研究(科研費・基盤研究(B)
    (課題番号15H03297)及び基盤研究(C)(課題番号17K03438))以外の費用によって参加

   ◇ベルギーにおける矯正・保護関係機関の聞き取り調査・意見交換
    (A)フラマン語共同体福祉・保健・家庭局(ブリュッセル市)聞き取り調査・意見交換
      日時:3月22日(木)9:00−15:00
      応対者:Hans Dominicus氏(保護観察部長)
           Tamara Kupper氏(保護観察部政策担当責任者)
           Inge Missiaen氏(保護観察部政策担当官)
           Fabian Dominguez氏(EU代表部付社会事業・公衆衛生担当官)
      調査事項:ベルギーにおける司法制度及び刑の執行の仕組み、また社会内処遇制度及びその処遇実務に関する現状と課題
      ※ベルギーでは2015年以降、連邦政府ではなく、地方政府である言語共同体が社会内処遇の実施を担っている。その一つの
       フラマン語共同体では、福祉・保健・家庭局が保護観察等を所管している。

      <フラマン語共同体福祉・保健・家庭局にて保護観察部長を囲んで>
      title

    (B)フラマン語電子監視センター(ブリュッセル市)聞き取り調査・意見交換
      日時:3月22日(木)15:30−17:30
      応対者:Antonia Le Roy氏(フラマン語電子監視センター長)
           Tamara Kupper氏(保護観察部政策担当責任者)
           Fabian Dominguez氏(EU代表部付社会事業・公衆衛生担当官)
      調査事項:ベルギーにおける電子監視の制度と運用

      <現在利用されている電子監視機器(左側手前がGPS型、右側奥が在宅監視型)>
      title

    (C)ハッセルト保護観察所(ハッセルト市)聞き取り調査・意見交換
      日時:3月23日(金)9:00−13:00
      応対者:Katleen Vermaelen氏(ハッセルト保護観察所長)
           Isabelle Vanderhoeven氏(保護観察部政策担当官)
           Tamara Kupper氏(保護観察部政策担当責任者)
           Fabian Dominguez氏(EU代表部付社会事業・公衆衛生担当官)
      調査事項:保護観察所における被害者支援業務及び地域社会との連携の現状と課題

      <ハッセルト保護観察所が入居している建物(公共職業安定所と同居)>
      title

    (D)ハッセルト・ファミリー・ジャスティス・センター(ハッセルト市)聞き取り調査・意見交換
      日時:3月23日(金)13:30−17:30
      応対者:Gert Vanherk氏(福祉・社会部政策コーディネーター兼地域責任者)
           Sabrina Reggers氏(リンブルフ州暴力問題コーディネーター)
           Pascale Franck氏(ヨーロッパ・ファミリー・ジャスティス・センター連合副代表、
           アントーワープ・ファミリー・ジャスティス・センター共同代表)
           Dries Wyckmans氏(リンブルフ州犯罪予防・社会保障コーディネーター)
           Fabian Dominguez氏(EU代表部付社会事業・公衆衛生担当官)
      調査事項:ハッセルト刑務所における受刑者処遇及びファミリー・ジャスティス・センターにおける同居型多機関連携の現状と課題
      ※アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴ市発祥とされるファミリー・ジャスティス・センターは、家庭内暴力や児童虐待、
       高齢者虐待の被害者を保護し、家庭を支援する組織である(ヨーロッパでは、ヨーロッパ・ファミリー・ジャスティス・センター連合
      ( URL: https://www.efjca.eu/index )が組織され、現在8か国に広がっている)。
       ベルギーでは、警察官・検察官・犯罪学者・ソーシャルワーカー・カウンセラー等がファミリー・ジャスティス・センター内の同一の
       オフィスで共有データベースを利用しながら協働し、連携して問題解決に当たっている。

      <ハッセルト・ファミリー・ジャスティス・センターのオフィスが入居している建物>
      title

   ◇オランダにおける矯正・保護関係機関の聞き取り調査・意見交換

    (A)De Prael(社会的企業)(アムステルダム市)聞き取り調査・意見交換
      日時:3月20日(火)18:30−21:00
      応対者:Arno Kooy氏(De Prael共同創業者)
           Pepijn Calis氏(De Prael会計責任者)
      調査事項:De Praelにおける創設の経緯、雇用・支援状況及び今後の展望
      ※石川所長・小西研究所員・小長井招聘研究員・佐藤(未)氏・佐藤(実)氏・廣瀬教授のみ参加
      ※本聞き取り調査・意見交換には、上記【T】記載のとおり4月28日(土)に講演をされたシャボットあかね氏も参加された。
      シャボット氏には、本講演においてDe Praelについてもご紹介いただいた。
      ※De Prael(URL: https://www.deprael.nl/en_GB/about-us/ )は、精神科看護師であるArno Kooy氏らが2002年に創業した
      ビールの生産・販売・飲食業を営む社会的企業である。触法精神障害者やホームレスなど一般の労働市場では就労が困難な人達を
      幅広く雇用している。

      <De Praelの店内の様子>
      title

    (B)The Foundation 180(NGO組織)(デン・ドルデル村)聞き取り調査・意見交換
      日時:3月26日(月)9:30−13:30
      応対者:Irma van der Veen氏(The Foundation 180理事長)
           Karel van van Duijvenbooden氏(ユトレヒト地区セイフティ・ハウス責任者)
           Marius van der Klei氏(民間組織Youthcare Netherlands上級政策担当者)
           Anna Hulsebosch MSc氏(The Foundation 180行動科学者)
           Monique Beute氏(The Foundation 180「Work-Wise Direct」プロジェクトリーダー)
      調査事項:The Foundation 180の近時の取組み及びセイフティ・ハウスにおける多機関連携の現状と課題
      ※The Foundation 180(URL: http://180.nl/about-180 )は、少年・若年成人を中心とした「犯罪を行った者」に対して就労支援を
       積極的に行っているNGO組織である。現在、ソーシャル・インパクト・ボンドによる元被拘禁者の就労支援プロジェクト
       「Work-Wise Direct」をも実施している。WIPSSでは、2017年9月に理事長のVan der Veen氏に本学へお越しいただき
       比較法研究所との共催によりご講演いただいている。
      ※セイフティ・ハウスは、オランダの各地域に設けられている多機関連携の組織である。非行少年や累犯者に対して関係機関が
       連携して包括的な支援を行うことを目指し、警察官・検察官・保護観察官・自治体職員等がオフィスやデータベースを共有
        しながら協働して地域支援を図っている。

      <The Foundation 180の本部建物>
      title

    (C)Exodus Foundation(更生保護施設)(ユトレヒト市)聞き取り調査・意見交換
      日時:3月26日(月)14:15−15:30
      応対者:Ite Miesoen氏(Exodus Foundationチームマネージャー)
           Linda Neohuis氏(Exodus Foundationソーシャルワーカー)
      調査事項:
      @ Exodus Foundationの概要説明
      A オランダにおける矯正施設出所者の現状と課題

    (D)司法安全省(ハーグ市)聞き取り調査・意見交換
      日時:3月27日(火)9:30−12:30
      応対者:Diana Dekkers氏(司法安全省監督・処遇部門次長)
           Johan van Wilsem氏(司法安全省調査・文書センター社会科学調査部門長)
           Vincent van Beest氏(司法安全省法執行部門上級政策担当官)
           Jan Annard氏(健康福祉スポーツ省栄養・健康保護・予防部門上級政策担当官)
           Saskia de Reuver氏(司法安全省矯正局国際部長)
           Arno Lutjens氏(司法安全省監督・処遇部門プロベーション政策担当官)
           Liang de Beer氏(司法安全省監督・処遇部門青少年政策担当官)
           Emmy Troquete氏(司法安全省監督・処遇部門プロベーション政策担当官)
           Erik Herber氏(ライデン大学日本語学科准教授)
      調査事項:
      @ オランダにおける矯正・保護の仕組み及びその現状と課題
      A オランダにおける薬物政策の現状と課題

    (E)ドルトレヒト刑務所(男子刑務所)(ドルトレヒト市)聞き取り調査・意見交換
      日時:3月27日(火)15:00−19:00
      応対者:Emmy van Rooijen氏(「Ex-made」プロジェクトリーダー)
           John van Dijk氏(ケースマネージャー)
           Ralph Bruhns氏(事業マネジメントアドバイザー)
           Irma van der Veen氏(The Foundation 180理事長)
      調査事項:
      @ ドルトレヒト刑務所における処遇の実際
      A オランダにおける刑務作業の現状と課題 

      <ドルトレヒト刑務所の本部棟>
      title

    (F)タイリンガルエイント少年収容施設(男子少年収容施設)(サッセンハイム市)聞き取り調査・意見交換
      日時:3月28日(水)9:30−12:00
      応対者:Soraya Beumer氏(タイリンガルエイント少年収容施設長)
           Hester Krijgsman氏(コミュニケーションアドバイザー)
           Michelle Alkemade氏(司法安全省矯正局少年収容施設会計責任者)
           Irma van der Veen氏(The Foundation 180理事長)
      調査事項:
      @ タイリンガルエイント少年収容施設における処遇の実際
      A オランダにおける少年及び若年成人犯罪者の処遇の現状と課題

      <タイリンガルエイント少年収容施設の本部棟>
      title

    (G)オランダ保護観察協会聞き取り調査・意見交換(ニーウェルスライス刑務所(女子刑務所)(ニーウェルスライス村)にて実施)
      日時:3月28日(水)13:30−16:30
      応対者:Jacco Groeneveld氏(オランダ保護観察協会中央・北部地域代表)
           Marcia Visser氏(オランダ保護観察協会母子担当員)
           Jochum Wildeman氏(オランダ保護観察協会社会奉仕活動部門長)
           Irma van der Veen氏(The Foundation 180理事長)
      調査事項:
      @ 母子支援プログラムの取組みにおける現状と課題
      A オランダにおける保護観察の仕組み及びその現状と課題
      ※オランダでは、司法安全省が社会内処遇を所管しているが、その処遇自体は「オランダ保護観察協会」・
       「物質依存者処遇団体連盟」・「救世軍保護観察部門」という3つの民間団体が委託を受け実施している。

      <女子受刑者が働いている刑務所内のカフェ兼会議室の様子>
      title

    (H)ライデン大学法学部長との意見交換
      日時:3月29日(木)9:30−10:30
      応対者:Joanne P. van der Leun氏(ライデン大学法学部長)
           Erik Herber氏(ライデン大学日本語学科准教授)
      調査事項:移民と犯罪の関係性に関する研究成果

      <ライデン大学ハーグキャンパスにてVan der Leun学部長とHerber准教授を囲んで>
      title


以上