【2017年度・共同研究C】早稲田大学特定課題研究助成費(特定課題A(一般助成))


◇研究概要
1.テーマ 「非行・不良行為等の発見段階における立ち直り支援の現状と課題―警察を起点とした機関連携を中心に―」

2.研究代表者 石川 正興(WIPSS所長)

 研究協力者 江ア 澄孝(WIPSS招聘研究員)
         西谷 晴美(神奈川県警察本部少年相談・保護センター所長)
         安永 智美(福岡県警察本部少年サポートセンター係長)
         石田 咲子(WIPSS研究所員)

3.研究期間 2017年4月〜2018年3月末

◇活動報告 
(1)北九州市・福岡市・広島市関係機関・施設調査
  共同研究C・共同研究Dの遂行の一環として、以下のメンバーは、2017年8月6日(日)から10日(木)まで北九州市・福岡市・広島市を訪問し、
 少年サポートセンター、児童相談所、教育委員会等の各種機関の担当者の方々に対して聞き取り調査を行うとともに、意見交換を実施しました
 (ただし、岩崎氏は7日(月)のみ、帖佐招聘研究員は8日(火)のみ参加)。お忙しい最中ご協力いただいた皆様に対しましては、この場をお借りして
 感謝申し上げます。

  【訪問メンバー】 
   石川 正興(WIPSS所長)下記の(A)・(B)・(D)・(I)・(M)に参加
   小西 暁和(WIPSS研究所員)下記の(A)・(C)・(D)・(E)・(F)・(J)に参加
   石田 咲子(同上)下記の(A)・(C)・(D)・(I)に参加
   江ア 澄孝(WIPSS招聘研究員)下記の(A)・(D)・(I)に参加
   宍倉 悠太(同上)下記の(A)・(B)・(D)・(E)・(F)・(J)・(M)に参加
   帖佐 尚人(同上)下記の(D)・(G)・(H)に参加
   宮古 紀宏(同上)下記の(A)・(C)・(D)・(G)・(H)・(K)・(L)に参加
   吉開 多一(同上)下記の(A)・(D)・(I)に参加
   岩崎 欣一(農業生産法人株式会社えちご棚田文化研究所代表取締役)下記の(A)・(B)に参加

  (A) 北九州少年サポートセンター・北九州市子ども総合センター・北九州市教育委員会指導第二課少年サポートチーム聞き取り調査・意見交換  
   日時:8月7日(月)10:00−12:30  
   応対者:那須 重人氏(福岡県警察本部生活安全部少年課少年健全育成室長)      
        越智 正美氏(福岡県警察本部生活安全部少年課少年健全育成室少年サポートセンター係長)      
        石川 隆之氏(福岡県警察本部生活安全部少年課北九州少年サポートセンター係長、北九州市教育委員会指導第二課指導主事)
        鬼塚 哲彰氏(福岡県警察本部生活安全部少年課北九州少年サポートセンター係長)
        安永 智美氏(福岡県警察本部生活安全部少年課北九州少年サポートセンター係長)
        大成 清徳氏(北九州市子ども家庭局子ども総合センター教育・非行相談担当課長)
        岩下 昌彦氏(北九州市教育委員会指導部指導第二課少年サポートチーム室長)  
   調査事項:北九州少年サポートセンター・北九州市子ども総合センター・北九州市教育委員会指導第二課少年サポートチームにおける
          非行・不良行為少年等への対応・支援に関する多機関連携の現状と課題  

  (B) 北九州市発達障害者支援センター「つばさ」聞き取り調査・意見交換  
   日時:8月7日(月)14:30−16:30  
   応対者:黒木 八惠子氏(北九州市発達障害者支援センター「つばさ」センター長)      
        金光 律子氏(北九州市発達障害者支援センター「つばさ」相談員)      
        森本 恭世氏(北九州市発達障害者支援センター「つばさ」相談員)  
   調査事項:北九州市発達障害者支援センターにおける発達障害者の相談支援、就労支援の現状と課題

  (C) 北九州市子ども総合センター「くろさき少年支援室」聞き取り調査・意見交換  
   日時:8月7日(月)14:00−16:30
   応対者:大成 清徳氏(北九州市子ども家庭局子ども総合センター教育・非行相談担当課長)
        松浦 尚子氏(北九州市子ども家庭局子ども総合センター「くろさき少年支援室」室長)  
   調査事項:「くろさき少年支援室」における不登校等の問題を抱えた少年に対する支援の現状と課題

  (D) 福岡少年サポートセンター・福岡市こども総合相談センター聞き取り調査・意見交換  
   日時:8月8日(火)10:00−12:00  
   応対者:那須 重人氏(福岡県警察本部生活安全部少年課少年健全育成室長)
        越智 正美氏(福岡県警察本部生活安全部少年課少年健全育成室少年サポートセンター係長)
        堀井 智帆氏(福岡県警察本部生活安全部少年課福岡少年サポートセンター係長)
        金子 幸司氏(福岡市役所こども未来局こども総合相談センターこども支援課支援第二係長)
        富森 清子氏(福岡市役所こども未来局こども総合相談センターこども支援課支援第二係員)
        枝広 隆志氏(福岡市教育委員会指導部教育相談課相談係長)  
   調査事項:福岡少年サポートセンター・福岡市こども総合相談センターにおける非行・不良行為少年等への対応・支援に関する
          多機関連携の現状と課題

  (E) 福岡県福岡児童相談所聞き取り調査・意見交換  
   日時:8月8日(火)13:30−15:00  
   応対者:黒田 耕治氏(福岡県福岡児童相談所相談第一課長)  
   調査事項:福岡県児童相談所における多機関連携の現状と課題及び非行相談等の状況

  (F) NPO法人そだちの樹聞き取り調査・意見交換
   日時:8月8日(火)16:00−18:30
   応対者:安孫子 健輔氏(NPO法人そだちの樹事務局長、弁護士・社会福祉士)     
        岩永 桃子氏(NPO法人そだちの樹職員、社会福祉士・精神保健福祉士)     
        橋口 千穂氏(NPO法人そだちの樹職員、社会福祉士)     
        橘薗 陽子氏(NPO法人そだちの樹職員)
   調査事項:法人の事業内容、他機関・団体との連携の状況及び子どもシェルターの現状と課題

  (G) 福岡県教育委員会義務教育課教育相談室聞き取り調査・意見交換  
   日時:8月8日(火)13:30−14:30  
   応対者:福岡県教育委員会義務教育課教育相談室の担当者  
   調査事項:福岡県における生徒指導に係る関係機関連携の施策

  (H) 福岡市教育委員会指導部生徒指導課聞き取り調査・意見交換  
   日時:8月8日(火)15:00−17:00  
   応対者:福岡市教育委員会指導部生徒指導課の担当者  
   調査事項:福岡市における生徒指導に係る関係機関連携の施策

  (I) 広島県警察本部生活安全部少年対策課聞き取り調査・意見交換  
   日時:8月9日(水)13:00−17:00  
   応対者:松本 孝司氏(広島県警察本部生活安全部少年対策課課長補佐)      
        高山 茂己氏(広島県警察本部生活安全部少年対策課課長補佐)      
        古曳 衛子氏(広島県警察本部生活安全部少年対策課統括少年育成官)  
   調査事項:広島県警察本部生活安全部少年対策課における非行・不良行為少年等への対応・支援に関する多機関連携の現状と課題

  (J) 広島市児童相談所聞き取り調査・意見交換  
   日時:8月9日(水)13:30−16:00  
   応対者:林 義雄氏(広島市児童相談所長)      
        山本 誠氏(広島市児童相談所相談課長)  
   調査事項:広島市児童相談所における多機関連携の現状と課題及び非行相談等の状況

  (K) 広島県教育委員会豊かな心育成課聞き取り調査・意見交換  
   日時:8月9日(水)13:30−14:30  
   応対者:広島県教育委員会豊かな心育成課の担当者  
   調査事項:広島県における昨今の生徒指導に係る関係機関連携の施策

  (L) 広島市教育委員会学校教育部生徒指導課聞き取り調査・意見交換  
   日時:8月9日(水)15:30−16:30  
   応対者:広島市教育委員会学校教育部生徒指導課の担当者  
   調査事項:広島市における生徒指導に係る関係機関連携の施策

  (M) 広島市発達障害者支援センター聞き取り調査・意見交換  
   日時:8月10日(木)13:00−15:00
   応対者:野上 弘一氏(広島市発達障害者支援センター主任)  
   調査事項:広島市発達障害者支援センターにおける発達障害者の相談支援及び就労支援の現状と課題、今後の展望

(2)大阪府・京都府関係機関・施設調査
  共同研究C・共同研究Dの遂行の一環として、以下のメンバーは、2017年9月6日(水)から8日(金)まで大阪府・京都府を訪問し、
 少年サポートセンター、児童相談所、教育委員会等の各種機関の担当者の方々に対して聞き取り調査を行うとともに、意見交換を
 実施しました。
  お忙しい最中ご協力いただいた皆様に対しましては、この場をお借りして感謝申し上げます。

  【訪問メンバー】
   石川 正興(WIPSS所長)下記の(A)・(E)・(J)に参加
   小西 暁和(WIPSS研究所員)下記の(B)・(F)・(K)・(L)に参加
   石田 咲子(同上)下記の(A)・(E)・(J)に参加
   江崎 澄孝(WIPSS招聘研究員)下記の(A)・(E)・(J)に参加
   宮古 紀宏(同上)下記の(C)・(D)・(G)・(H)・(I)・(K)・(M)に参加
   岩崎 欣一(農業生産法人株式会社えちご棚田文化研究所代表取締役)下記の(B)・(F)・(K)・(L)に参加
   菊澤 信夫(警察庁長官官房総務課理事官兼警察政策研究センター付)下記の(A)・(E)・(J)に参加

  (A)大阪府警察本部聞き取り調査・意見交換
   日時:9月6日(水)15:00−17:45
   応対者:鈴木 雄大氏(大阪府警察本部生活安全部少年課少年育成室少年補導官)
        千葉 洋二氏(大阪府警察本部生活安全部少年課少年育成室少年育成総括担当)
        稲垣 英治氏(大阪府警察本部生活安全部少年課少年育成室少年育成第一担当)
        森崎 英志氏(大阪府警察本部生活安全部少年課少年育成室少年育成第二担当)
        松本 陽子氏(大阪府警察本部生活安全部少年課少年育成室少年育成第三担当)
        中村 茂子氏(大阪府警察本部生活安全部少年課少年育成室)
        荒木 拓哉氏(大阪府警察本部生活安全部少年課児童虐待対策室児童虐待対策第一担当)
        岡村 栄治氏(大阪府警察本部生活安全部少年課少年育成室少年育成総括第一係)
        和田 隆志氏(大阪府教育庁付大阪府警察本部生活安全部少年課派遣少年育成室少年育成総括第二係)
        沖本 忠生氏(大阪府警察本部生活安全部少年課少年育成室資質調査係)
        井上 正和氏(大阪府警察本部生活安全部少年課付大阪府教育庁市町村教育室小中学校課併任派遣)
        森島 正木氏(大阪府警察本部生活安全部少年課付大阪府政策企画部青少年・地域安全室青少年課併任派遣)
        尾関 泰之氏(大阪府警察本部生活安全部少年課付大阪府政策企画部青少年・地域安全室青少年課併任派遣)
   調査事項:大阪府警察本部生活安全部少年課管轄の各少年サポートセンター及び児童虐待対策室における非行・不良行為少年等への
          対応・支援に関する多機関連携の現状と課題

  (B)大阪府中央子ども家庭センター聞き取り調査・意見交換
   日時:9月6日(水)13:30−15:30
   応対者:林 めぐみ氏(大阪府中央子ども家庭センター総務企画課課長補佐)
        甲斐 良一氏(大阪府中央子ども家庭センター児童福祉司)
   調査事項:大阪府の児童相談所における多機関連携の現状と課題及び非行相談等の状況

  (C)大阪市教育委員会指導部中学校教育担当生活指導グループ聞き取り調査・意見交換
   日時:2017年9月6日(水)13:00−14:30
   応対者:大阪市教育委員会指導部中学校教育担当生活指導グループの担当者
   調査事項:大阪市における昨今の生徒指導に係る関係機関連携の施策

  (D)堺市教育委員会学校教育部生徒指導課聞き取り調査・意見交換
   日時:2017年9月6日(水)16:00−17:00
   応対者:堺市教育委員会学校教育部生徒指導課の担当者
   調査事項:堺市における昨今の生徒指導に係る関係機関連携の施策

  (E)大阪府中央少年サポートセンター聞き取り調査・意見交換
   日時:2017年9月7日(木)13:00−15:00
   応対者:鎌田 亮氏(大阪府警察本部生活安全部少年課少年育成室少年育成第七係・大阪府中央少年サポートセンター)
        大橋 文江氏(大阪府警察本部生活安全部少年課少年育成室少年育成第七係・大阪府中央少年サポートセンター)
        岩野 浩一氏(大阪府政策企画部青少年・地域安全室青少年課)
        上村 典子氏(大阪府政策企画部青少年・地域安全室青少年課・大阪府中央少年サポートセンター)
        大学生ボランティア2名
   調査事項:大阪府中央少年サポートセンター及び青少年クリニックにおける非行・不良行為少年等への対応・支援に関する多機関連携の現状と課題

  <大阪府中央少年サポートセンターがある大阪府夕陽丘庁舎4階の配置図>
   title

  (F)大阪市こども相談センター聞き取り調査・意見交換
   日時:9月7日(木)13:30−15:30
   応対者:小林 悦子氏(大阪市こども相談センター相談支援担当課長代理)
   調査事項:大阪市の児童相談所における多機関連携の現状と課題及び非行相談等の状況

  (G)京都市教育委員会京都市教育相談総合センター聞き取り調査・意見交換
   日時:2017年9月7日(木)11:00−12:00
   応対者:京都市教育委員会京都市教育相談総合センターの担当者
   調査事項:京都市における昨今の生徒指導に係る関係機関連携の施策

  (H)京都市立洛風中学校聞き取り調査・意見交換
   日時:2017年9月7日(木)13:00−14:00
   応対者:京都市立洛風中学校の担当者
   調査事項:京都市の不登校特例校制度と洛風中学校の取組

  (I)京都市立洛友中学校聞き取り調査・意見交換
   日時:2017年9月7日(木)15:00−18:00
   応対者:京都市立洛友中学校の担当者
   調査事項:京都市の不登校特例校制度と洛友中学校の取組

  (J)京都府警察少年サポートセンター聞き取り調査・意見交換
   日時:2017年9月8日(金)10:00−12:00
   応対者:舟木 健広氏(京都府警察本部生活安全部少年課少年サポートセンター所長)
        その他4名
   調査事項:京都府警察少年サポートセンターにおける非行・不良行為少年等への対応・支援に関する多機関連携の現状と課題

  (K)京都府家庭支援総合センター聞き取り調査・意見交換
   日時:9月8日(金)10:00−12:00
   応対者:佐々木 進氏(京都府家庭支援総合センター相談・判定課参事)
        金森 正明氏(京都府家庭支援総合センター「脱ひきこもり支援センター」センター長)
        吉田 朋子氏(京都府府民生活部青少年課「ユース・アシスト」副課長)
   調査事項:京都府家庭支援総合センターにおける非行少年等への対応・支援に関する多機関連携の現状と課題

  (L)京都市児童相談所聞き取り調査・意見交換
   日時:9月8日(金)13:30−15:30
   応対者:池上 和夫氏(京都市児童相談所支援課長)
        瀬戸口 直美氏(京都市児童相談所支援課主席児童福祉司)
   調査事項:京都市の児童相談所における多機関連携の現状と課題及び非行相談等の状況

  (M)京都府教育委員会学校教育課聞き取り調査・意見交換
   日時:2017年9月8日(水)13:00−14:00
   応対者:京都府教育委員会学校教育課の担当者
   調査事項:京都府における昨今の生徒指導に係る関係機関連携の施策

  上記の参加者のうち菊澤氏は、特定課題及び科研費・基盤研究(C)(課題番号17K03438)以外の費用によって参加された方です。

(3)神奈川県警察本部聞き取り調査・意見交換
    共同研究C・共同研究Dの遂行の一環として、以下のメンバーは、2017年12月15日(金)に神奈川県警察本部を訪問し、同生活安全部
   少年育成課、児童相談所、教育委員会の各機関の担当者の方々に対して聞き取り調査を行うとともに、意見交換を実施しました。
    お忙しい最中ご協力いただいた皆様に対しましては、この場をお借りして感謝申し上げます。

   【訪問メンバー】
    石川 正興(WIPSS所長)
    小西 暁和(WIPSS研究所員)
    石田 咲子(同上)
    江ア 澄孝(WIPSS招聘研究員)
    宍倉 悠太(同上)
    宮古 紀宏(同上)
    吉開 多一(同上) 
    岩崎 欣一(農業生産法人株式会社えちご棚田文化研究所代表取締役)
    菊澤 信夫(警察庁長官官房総務課理事官兼警察政策研究センター付)

   ◇神奈川県警察本部聞き取り調査・意見交換
    日時:12月15日(金)13:00−17:30
    応対者:西谷 晴美 氏(神奈川県警察本部生活安全部少年育成課少年相談・保護センター所長) 
         伊藤 寛 氏(神奈川県警察本部生活安全部少年育成課少年対策係課長補佐)
         粟野 成広 氏(神奈川県警察本部生活安全部少年育成課少年対策係副主幹)
         河原 正男 氏(神奈川県警察本部生活安全部少年育成課少年環境係市副主幹)
         我妻 亮 氏(神奈川県警察本部生活安全部少年育成課少年保護育成係課長補佐)
         坂上 麻里 氏(神奈川県警察本部生活安全部少年育成課少年相談・保護センター副所長・少年相談運用係課長補佐)
         畠山 伸正 氏(神奈川県警察本部生活安全部少年育成課少年相談・保護センター少年相談運用係主幹) 
         樋渡 弥子 氏(神奈川県警察本部生活安全部少年育成課少年相談・保護センター横浜第一方面・第二方面課長)
         渡邉 春彦 氏(神奈川県中央児童相談所主幹)
         菅原 正興 氏(横浜市子ども青少年局中央児童相談所所長)
         川尻 基晴 氏(横浜市子ども青少年局南部児童相談所所長)
         中嶋 孝宏 氏(横浜市教育委員会人権教育・児童生徒課主任指導主事)
    調査事項:神奈川県警察本部生活安全部少年育成課、横浜市児童相談所、神奈川県・横浜市・川崎市教育委員会における
          非行・不良行為少年等への対応・支援に関する多機関連携の現状と課題 


(4)公開研究会「『少年を犯罪から守るための機関連携』のあり方」開催記録
  1.日時:2018(平成30)年1月27日(土)13:00−18:00
  2.会場:早稲田大学早稲田キャンパス8号館B1階107教室
  3.主催:早稲田大学社会安全政策研究所、警察政策研究センター
  4.報告者・シンポジスト:
  第1部(13:00−14:45)
  (1)「児童相談所を起点とした機関連携」に関する調査報告
   小西 暁和 研究所員(早稲田大学法学学術院教授)
  (2)「学校・教育委員会を起点とした機関連携」に関する調査報告
   宮古 紀宏 招聘研究員(文部科学省国立教育政策研究所生徒指導・進路指導研究センター主任研究官)
  第2部(15:00−18:00) シンポジウム:「警察を起点とした機関連携」のあり方
   司会:石川 正興 所長(早稲田大学法学学術院教授)
   シンポジスト:
   菊澤 信夫 氏(福島県警察本部警務部長(前 警察庁長官官房総務課理事官兼警察政策研究センター付))
   那須 重人 氏(福岡県警察本部生活安全部少年課少年育成室長)
   古曳 衛子 氏(広島県警察本部生活安全部少年対策課統括少年育成官) 
   千葉 洋二 氏(大阪府警察本部生活安全部少年課少年育成室少年育成総括担当)
   舟木 健広 氏(京都府警察本部生活安全部少年課少年サポートセンター所長)
   西谷 晴美 氏(神奈川県警察本部生活安全部少年育成課少年相談・保護センター所長) 
  5.概要:
  第1部では、小西研究員から、近年の非行相談の状況をも踏まえつつ、児童相談所を起点とした機関連携について、また宮古研究員から、
 学校・教育委員会を起点とした機関連携について、実際の取組例や連携の課題を紹介しながら調査報告が行われた。
  第2部では、警察を起点とした機関連携について、各シンポジストが各府県警の取組や特色を報告した後、人事交流の利点及び課題や
 少年が地域に戻って来た際の支援等に関して参加者からの質疑に応答するとともに、少年を犯罪から守るための機関連携の今後のあり方
 についても検討を行った。

  <シンポジウム風景>
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(5)(2017年度)共同研究C・共同研究Dの合同調査研究の実施
  ◇新潟県警察本部聞き取り調査・意見交換
    2017年度の共同研究C(早大特定課題A(一般助成)「非行・不良行為等の発見段階における立ち直り支援の現状と課題―警察を
   起点とした機関連携を中心に―」)・共同研究D(科研費・基盤研究(C)「重大非行事案防止のための多機関連携による非行少年等と
   その家庭への支援に関する研究」)の遂行の一環として、以下に掲げる調査研究メンバーは、2018年2月20日(火)に新潟県警察本部を
   訪問し、同生活安全部少年課の担当者の方々に対して聞き取り調査を行うとともに、意見交換を実施しました。お忙しい最中ご協力
   いただいた皆様に対しましては、この場をお借りして感謝申し上げます。

   【訪問メンバー】
    石川 正興(WIPSS所長)
    小西 暁和(WIPSS研究所員)
    石田 咲子(同上)
    江ア 澄孝(WIPSS招聘研究員)
    宍倉 悠太(同上)
    吉開 多一(同上)

   ◇新潟県警察本部聞き取り調査・意見交換
    日時:2月20日(火)13:00−17:00
    応対者:佐々木 優共 氏(新潟県警察本部生活安全部少年課副参事(補導少年サポート担当)) 
         細川 尚樹 氏(新潟県警察本部生活安全部少年課課長補佐(企画指導担当))
         西山 賢一 氏(新潟県警察本部生活安全部少年課課長補佐(いじめ対策担当))
    調査事項:新潟県警察本部生活安全部少年課における非行・不良行為少年等への対応・支援に関する多機関連携の現状と課題。
           なお、新潟県警察本部生活安全部少年課においては、全国初となる「いじめ対策係」が平成29年4月1日に少年課内に
           設置され、それと同時に県教育委員会内に「いじめ対策生徒指導支援室」も設置された。いじめ対策生徒指導支援室は、
           県警から出向してしている者が1人、高等学校教育課から2人、義務教育課から1人の計4人体制である。この新しい連携
           の仕組みができてから、いくつかの事例を扱ってきたが、そのなかでも特に、連携を取りながらいじめの対応をした以下
           のような成功例がある。
          【事例:SNSによるいじめ】
           高校生が、SNS上で知らない者から継続的に「学校に来るな」等の誹謗中傷のメッセージを受け取った結果、不登校となった。
           学校は調査をしても誰が送信しているのか分からなかったため、警察に相談をした。いじめ対策係が中心となって警察は加害
           行為者を特定し、SNSの履歴を差し押さえ、新潟県迷惑行為等防止条例6条1項3号(義務なき行為の反覆的要求の禁止)
           違反により事件化した。それと並行して少年サポートセンターでは、被害少年・加害少年双方の立ち直り支援を行い、
           被害少年は再び登校できるようにもなった。
           いじめ対策係、学校、少年サポートセンター三者間で情報共有・連携を行った結果、事案が更に重大化する前に適正
           かつ有効な対応をするに至った。


以上