日本更生保護学会第10回大会におけるシンポジウムの開催
2021年12月4日(土)・5日(日)にオンライン形式にて日本更生保護学会第10回大会が開催され(4日は早稲田大学国際会議場井深
大記念ホールより、また5日は早稲田キャンパス8号館より配信)、4日にはWIPSSとの共催によるシンポジウムが行われました。
基調講演では、泉房穂氏(明石市長)に、「まちのみんなで“おかえりなさい”〜全国初の明石市更生支援等条例〜」との題で、条例
制定の背景や必要性、経緯なども含め、明石市における更生支援に関する取組についてご講演いただきました。また、講演の一部では
佐藤寛士氏(明石市社会福祉協議会権利擁護支援課 更生支援担当主任兼地域総合支援センター更生支援担当主任)から明石市の更生支援
コーディネート事業における具体的な更生支援の事例についてご紹介いただきました。
続いて、「犯罪者の更生支援における国の役割と地方公共団体の役割」をテーマとしたシンポジウムでは、石川正興WIPSS顧問(早稲
田大学名誉教授)の司会のもと、泉氏・佐藤氏とともに堂本暁子氏(元千葉県知事)・早渕宏毅氏(法務省大臣官房秘書課企画再犯防止
推進室長)にもシンポジストとして登壇いただき、またコーディネーターの小西暁和WIPSS研究所員(早稲田大学法学学術院教授)も同
席しました。
まず早渕氏から「再犯防止の取組の概要〜『再犯防止推進法』施行後5年を迎えて〜」との題でご報告いただいた後、更生支援・再犯
防止における国の役割と地方公共団体の役割について多角的な視点から活発なパネルディスカッションが行われました。また、登壇者が
視聴者からの質問に回答するとともに、シンポジウムの最後には石川顧問がシンポジウムの総括を行いました。
なお、当学会の紀要『更生保護学研究』(第20号)に本シンポジウムの開催記録が掲載される予定です。
<主催者挨拶をされる棚村政行WIPSS所長>

<基調講演をされる泉房穂氏>

<パネルディスカッションの様子>
