WIPSS第49回研究会開催記録
- 開催日時:2015(平成27)年11月28日(土)15:00−18:30
- 開催場所:早稲田大学早稲田キャンパス8号館310号教室
- 報告者・報告タイトル:
「〔判例報告〕知的障害者の『責任能力』に関する一事例」
田川 靖紘 招聘研究員(愛媛大学法文学部准教授)
「少年犯罪と発達障害」
本田 恵子 研究所員(教育・総合科学学術院教授)
- 報告概要:
第一報告では、田川研究員から、知的障害者による刑事事件判例の概要紹介が行われ、その責任能力判断上の課題についての
報告が行われた。
報告後、知的障害者の責任能力判断のあり方や矯正施設での処遇の現状との関係などを中心に質疑応答が行われた。
第二報告では、本田研究員から、発達障害による二次的な影響から社会的逸脱を経て非行に至るまでのプロセスや、
その矯正教育のあり方に関する報告が行われた。
報告後、発達障害者に対するアセスメントの方法や法整備のあり方などを中心に、質疑応答が行われた。
<第49回定例研究会風景>
WIPSS第50回研究会開催記録
- 開催日時:2016(平成28)年1月30日(土)15:00−18:30
- 開催場所:早稲田大学早稲田キャンパス11号館5階503号教室
- 報告者・報告タイトル:
「少年法と『入口支援』―少年年齢引下げ問題に関連して」
吉開 多一 招聘研究員(国士舘大学法学部教授)
「少年院の現状と課題―少年院法の改正を受けて―」
鷲野 薫 招聘研究員(更生保護法人両全会企画室長)
- 報告概要:
第一報告では、吉開研究員から少年に対する「入口支援」の概要が述べられた後、年齢引下げ問題に関して「青年層」の再考の提言が
なされた。
報告後、「青年層」の手続の在り方に関して質疑応答が行われた。
第二報告では、鷲野研究員から改正少年院法の概要説明が行われた後、改正に伴う少年院での処遇の変化や生じる課題について
報告が行われた。
報告後、少年司法に携わる職員や今後の少年司法の在り方を中心に質疑応答が行われた。
<第50回定例研究会風景>
WIPSS第51回研究会開催記録
- 開催日時:2016(平成28)年3月19日(土)15:00−18:30
- 開催場所:早稲田大学早稲田キャンパス8号館4階411号教室
- 報告者・報告タイトル:
「私の朝鮮半島研究―回顧と展望」
重村 智計 研究所員(国際学術院教授)
「私の少年法研究―回顧と展望」
渡辺 則芳 招聘研究員(国士舘大学法学部教授)
- 報告概要:
第一報告では、重村研究員から、朝鮮半島の歴史的形成から現在の拉致問題に至るまで朝鮮半島情勢に関する報告が行われた。
報告後、現在の北朝鮮の情勢や政治体制についての質疑応答が行われた。
第二報告では、渡辺研究員から、長年の少年法研究の回顧や実際に付添人をした経験から、少年審判手続に関する改善点が指摘された。
報告後、要保護性と事実認定の関係について質疑応答が行われた。
<第51回定例研究会風景>
WIPSS第52回研究会開催記録
- 開催日時:2016(平成28)年6月4日(土)15:00−18:30
- 開催場所:早稲田大学早稲田キャンパス8号館3階311号教室
- 報告者・報告タイトル:
「刑事事件における社会復帰支援の取組み」
小林 良子 招聘研究員(東京地方検察庁社会復帰支援室社会福祉アドバイザー)
「触法障害者の地域生活支援〜窃盗防止プログラムを中心に〜」
生島 浩 招聘研究員(福島大学大学院人間発達文化研究科教授)
- 報告概要:
第一報告では、小林研究員から、実際に支援した事例を基に東京地検における社会復帰支援の取組みに関して報告が行われた。
報告後、支援状況等に関する質疑応答が行われ、他の地検での取組みも紹介された。
第二報告では、生島研究員から、触法障害者の地域生活支援に関して実際に取り組んでいるプログラムの紹介が行われ、
システム的対応の重要性が指摘された。
報告後、心理・福祉等専門職との連携による心理社会的支援に関する現状と課題について質疑応答が行われた。
<第52回定例研究会風景>
WIPSS第53回研究会開催記録
- 開催日時:2016(平成28)年7月30日(土)15:00−18:30
- 開催場所:早稲田大学早稲田キャンパス8号館3階311号教室
- 報告者・報告タイトル:
「明治前期における『浮浪・乞食』の福祉的処遇―わが国における労働者陶冶の試みを探って―」
副島 望 招聘研究員(文教大学非常勤講師)
「刑事司法における薬物依存治療プログラム〜」
丸山 泰弘 招聘研究員(立正大学法学部准教授)
- 報告概要:
第一報告では、副島研究員から、明治前期の東京における「浮浪・乞食」への公的介入に関して、刑事政策と
福祉政策の関係といった観点から報告が行われた。
報告後、明治前期以降の「浮浪・乞食」の法的な位置づけ、さらにはヨーロッパにおける「浮浪・乞食」観・対応策
との関係について、質疑応答が行われた。
第二報告では、丸山研究員から、ドラッグ・コートを参考に、日本での刑事司法における薬物依存治療プログラムの
あり方の検討が行われた。
報告後、保護観察中の薬物の再使用の問題や刑の一部執行猶予のあり方などについて質疑応答が行われた。
<第53回定例研究会風景>
WIPSS第54回研究会開催記録
- 開催日時:2016(平成28)年9月24日(土)15:00−18:30
- 開催場所:早稲田大学早稲田キャンパス8号館4階411号教室
- 報告者・報告タイトル:
「発達障害を有する非行少年・不良行為少年に対する法的対応策の考察」
宍倉 悠太 招聘研究員(国士舘大学法学部専任講師)
「両全会で実施しているリ・コネクトプロジェクトについて」
藤野 京子 研究所員(文学学術院教授)
- 報告概要:
第一報告では、宍倉研究員から、発達障害を有する非行少年・不良行為少年に対応する各システムにおける
現状と課題について、統計や実態調査をもとに報告が行われた。。
報告後、現場の立場からみたネットワーク化の必要性や対応策のあり方について、質疑応答が行われた。
第二報告では、藤野研究員から、両全会で実施しているリ・コネクトプロジェクトについて、事例を紹介しながら、
女性窃盗犯の特質を踏まえた処遇について検討が行われた。
報告後、実施プログラムの具体的内容や再犯防止のための居場所づくりについて質疑応答が行われた。
<第54回定例研究会風景>