司法から福祉へつなぐダイヴァージョン研究会(元 地域生活定着促進事業研究会)活動報告(2014年度)
2014年度の研究活動の概要は以下のとおりです。
地域生活定着促進事業研究会(第6回)が、「千葉県における『入口』支援の現状と課題」というテーマで開催されました。概要は以下のとおりです。
1.日時・会場
日時:2014年5月10日(土)14:00−17:00
会場:早稲田大学早稲田キャンパス26号館5階502号教室
2.報告者
報告者:宍倉 悠太 氏(国士舘大学法学部非常勤講師)
補足報告者:岸 恵子 氏(千葉県地域生活定着支援センター長)
遠藤 直也 氏(あまね法律事務所弁護士、法テラス千葉法律事務所元所長)
3.報告概要
宍倉氏が@千葉県地域生活定着支援センターによる相談支援業務を活用した「入口」支援の取り組み、A「司法福祉千葉モデル勉強会」の開催、B千葉県地域生活定着支援センターと法テラス千葉との連携、C千葉県における「障害者刑事弁護人制度」の概要について説明を行った後、岸氏および遠藤氏が@千葉県における入口支援実施における財政上の工夫、A障害者刑事弁護人制度の運用実態、B司法福祉千葉モデル勉強会の意義、C法テラスと地域生活定着支援センターの連携の展開可能性、について補足報告をおこなった。
なお、今回の研究会で取り上げた千葉県地域生活定着支援センター、千葉県弁護士会、法テラス千葉が行っている被疑者・被告人に対する福祉的支援の詳細については、本年7月刊行予定の書籍『司法システムから福祉システムへのダイバージョン・プログラムの現状と課題―高齢犯罪者を中心に―』(石川正興編著・成文堂刊)に掲載しますので、そちらをご覧いただければ幸いです。
<研究会風景>
※司法システムから福祉システムへとつなぐ「入口」支援の試みは、必ずしも「地域生活定着促進事業」によるものばかりではありません。そこで、「地域生活定着促進事業研究会」という研究会の名称を、今回から「司法から福祉へつなぐダイヴァージョン研究会」に変更しました。ただし、研究会自体は継続性を維持しますので、開催回数については継承します。
司法から福祉へつなぐダイヴァージョン研究会(第7回)が、「大阪弁護士会による『入口』支援の現状と課題」というテーマで、以下のとおり開催されました。
1.日時・会場
日時:2014年7月5日(土)14:00−17:00
会場:早稲田大学早稲田キャンパス9号館2階208号教室
2.報告者
辻川圭乃氏(辻川法律事務所弁護士)
3.報告概要
(ア)大阪弁護士会の取り組み
(イ)事例から
@起訴猶予になった事例
A執行猶予になった事例
B実刑になった事例
(ウ)課題
<研究会風景>
1.日時・会場
日時:2014年8月9日(土)13:00−17:00
会場:早稲田大学早稲田キャンパス26号館6階602号教室
2.報告者
@千田 早苗氏(仙台地方検察庁主任捜査官)
A川浪 聡子氏(仙台保護観察所保護観察官)
B門脇 甲太郎氏(福島保護観察所統括保護観察官)
3.報告概要
千田氏から「仙台地方検察庁における『入口』支援の現状と課題」、川浪氏から「宮城県における『更生緊急保護事前調整モデル』の現状と課題」、門脇氏から「福島県における『更生緊急保護事前調整モデル』の現状と課題」についてそれぞれ報告が行われた。報告後、全報告者に対する総合質疑応答が行われた。
<研究会風景>
※本共同研究の活動報告は、こちらをクリックすればご覧いただけます。
以上